毒親と娘の、お金にまつわるエトセトラ 子ガチャは当りだったのか?

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高校時代~看護学校

看護学校は先生の勧めで入った定時制の看護学校。
病院で働きながら学校に行く。
勤務先の病院が入学金などを立て替えてくれて、給料から天引きしてくれるシステム。
母には全く負担をかけずに行くことができた。

高校はバイト禁止だったけど、推薦決まった後に内緒でバイトして10万円貯めた。
寮があるとはいえ、初めての一人暮らし。当面の生活費&お小遣いの為に。

ところが、そのお金さえ「お金が足りないから、ちょっと貸しといて」と、一旦母の手に渡った。
(引っ越しギリギリで返してもらった)

看護学校時代

お盆やお正月に帰省するとき「あんたが帰ってくるから、食べ物買うのにお金が無いからお金送って」

え?それ、何かおかしくない??と思いつつ、事前にお金を送って帰省する。

食べきれないくらいのご馳走を作って待っている。
母の愛は分かる・・・が、出元は私だぞ?
しかも、いつも多量過ぎて余らせてしまう。食品ロスだ(何度も言うが、私のお金だ)

看護師時代

看護学校時代、おかしさに拍車がかかる。

帰省前の「お金送れ」はデフォルト。
その他、普段の生活の中でも「どうしてもお金が足りないから送って」という電話がかかってくる。

私も夜勤もしていたし、それなりの給料をもらっていたとは言え、一人暮らしの生活費や帰省の時の交通費(名古屋から九州まで)、帰省時の自分の食費(?)が毎度となると、そんなに楽々出せるものではない。

毎回ではなく、何回に1回は断るようにしていたのだが。
敵もさるもの引っ搔くもの、そう易々とは引き下がらない。

この辺りから、私と母の関係は険悪になっていた。

一番辟易したのは、夜勤入りの日のお金の無心だ。
17時まで仕事して仮眠して、その日の23時には夜勤の為に起きて仕事に行かなければならない。
ただでさえ目がさえて眠れない夜勤入り。少しでも穏やかにして、寝ることに専念したいのに。
「お金がない、送って」
今日は夜勤だからとにかく寝たいと言っても「あんたは何でそんなに冷たいんや。お母さんはこんなに困ってるのに!!」

そんな会話をしているうちにヒートアップしてきて、私はますます眠れなくなる。

母親というものは、夜勤に行くために寝ようとしている娘を、心配したりするものではないのか??

母は「自分が大変」な時は、娘のことを思いやる余裕がなくなる。そんな人。
この当時のことは、嫌な記憶としてインプットされている。

対策を講じる

突拍子もないタイミングで無心。その金額も様々で、時々高額になることがあり。
金銭面でも精神面でもかなり疲弊してきたので、対策を講じることにした。

「月々決まった額を仕送りするので、その範囲内で使って。これからは突然お金は送らない」

その場では「お金を定期的にもらえる」と喜ぶ母。
しかし、結果的にはいつもお金が足りなくなるらしく「お金送って」→「約束が違うでしょ」→「足りないんだから仕方ない」→ヒートアップ・・・の繰り返し。

田舎に帰省したときに、欲しいと言っていたソファを買ってあげようと思って準備してたお金を、全部パチンコにつぎ込んだこともあったっけ・・・。

結婚式そして離婚

私が結婚することになった。
まずは、両親顔合わせの日は、神戸まで来てもらったのだが。
持ってきたワンピースが虫喰いしていることが直前に発覚。
「そのスーツ貸して」と、私のスーツを奪おうとする母。
(ちなみに、母には数着のスーツを貸している。確認せずに、よりにもよって虫食いワンピースを持ってきてしまっただけ)

結婚式は交通費も出して、ホテルも取って招待した。
当時一緒に住んでいた弟も呼んだのだが。当然、弟の交通費と更にスーツ代も私が出した。

後日談。
私が定期的に仕送りしていたこと、他にもたくさんお金を出したこと。
本人は全く覚えていなかった。

一生懸命働いても母は生活が苦しいというのだから、私が仕送りするには当然だと思ってたし、それほど抵抗もなかった。
ただ、当時の母は「看護師して稼いでるんだから、お母さんを助けて当然でしょ」という態度(口にも出す)だったこと、感謝の気持ちがない(忘れていることが典型)ことに対して、私は言いようのない不満を感じていた。

また、そんな母親を見て、元夫の両親が思うところが多々あり。
私は常に、非常識な母の娘というフィルターを通して見られ続けた。
10年後離婚に至った時も、母という存在が大きく関与していたことは、元夫と姑の口からもはっきり聞いたし、原因の一つになったことは間違いない。

結婚していた10年間。母と婚家との確執で、間に入った私は常に苦しめられ続けた。

そして現在

パーキンソン病+レビー小体型認知症になり、幻覚も見えるようになった今。

幻覚の90%はお金にまつわるエトセトラ・・・・

「財布が無くなった」「お金を盗まれた」「財布の中にお金がない」等々

幼いころの体験から来る劣等感(これは不可抗力なので、私も理解している)、その後の人生の中でも常にお金に苦労(多くは自身の仕事や金銭管理のだらしなさが原因)が、今の幻覚に大きく影響を受けているらしい。

幻覚でまでお金に執着するなんて・・・と
姉弟集まると、母の奇行をネタにして笑い合い、愚行をつまみに酒を飲んでいつまでも盛り上がれる。
過去に憎しみあったこともある母だが、不思議と私たち姉弟はそんな母をそれほど恨んでいない。

子ガチャは絶対当りなんじゃない?お母さん。

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在宅介護・在宅看護経験20年。
パーキンソン病+レビー小体型認知症の母親介護中
高齢者施設関係の仕事しています。
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