在宅介護?施設入所? 本人も家族も幸せになるベストな方法は?

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ベッド上での生活になった母

パーキンソン病+レビー小体型認知症の母
先日の誕生日で80歳を迎えました

パーキンソン病を発症したのは、恐らく60歳頃
長い間薬で調整して、日常生活には問題がない時期が続きました。

3年前の秋に自宅で倒れて救急搬送。
自宅での生活は難しいのでは?と言われたことをきっかけに、私の自宅の近くに居を構え直し
近距離別居介護をスタート。

その近距離介護も3年目に突入したこの春
いよいよ母はベッド上での生活になりました。

パーキンソン病は、その症状は比較的長期間薬でコントロールすることが可能です。
母も発症して18年くらいは、ほぼ無症状で経過していました。

病状が進行すれば、薬を増量して症状をコントロールすることが可能なのですが
母の場合は、薬を増量すると活動性が高くなったり幻覚が強くなったりして、危険行動が増えてしまうので、増量は断念。
転倒も増え、立ち上がることも少なくなりました。

お正月に外に出て側溝に嵌る事件を起こして以降、見る見る弱ってしまい、とうとうベッド上での生活となりました。

一番ベストな介護の場所はどこ?

お世話になっている神経難病専門医でもある主治医に、尋ねられたことがあります。

「お母さんは、ずっと自宅で看るつもり?」

私は、何が何でも自宅で看たいとか、施設が嫌だとか、絶対施設に入れたいとか

全くそんなことは考えたことは無く。
自然の流れで、自宅よりも施設が良いと思ったら施設。自宅が良いと思ったら自宅。
そう考えてます。

主治医にもそのように伝えました。

母自身も認知症はかなり進行し、家がいいのか、施設が嫌だとか。
そんな自分の意思というものもなくなってきました。

私は、日中の母の世話は殆ど定期巡回随時対応型訪問介護看護や訪問看護ステーションさんにお任せしており
要所要所の必要なポイントだけでしか、関わっていません。
1週間に1度程度、様子を見に行くくらいです。

2年前は、1日何回も電話がかかってきたり、何度も行方不明になって警察に保護されたりしていましたが、その時期から比べると今の介護は全然楽です。

ただ、介護のスタッフが誰もいない時間。
倒れていて、すぐに助けて欲しい時などに
誰かが近くにいれる環境だったら、母も不安がないだろうな・・・と思うことはあります。

施設入居の選択のメリット

もしこのまま、施設の方が母に適していると思えば、恐らく施設入居を進めると思います。

介護をされている方達の中で良く聞かれる言葉

「家に居たいと言っている」「施設は嫌だと言っている」「親を施設に入れるなんて、申し訳ない」

皆さん、何とか在宅介護を続けておられます。

でも、介護の現場、施設の状況などを知っている私からすれば

施設はそんなに悪い所??と疑問が浮かびます

誰だって、家から離れるのは不安があります。
長年住み慣れた自宅から出て、見知らぬ部屋で生活するということは、抵抗があるに決まっています。
保育園や幼稚園に初めて行き始めた子供だって「行きたくない」と泣くことがあると思いますが
それでも、少しずつ順応していきます。

高齢者施設の高齢者の多くは
快適な環境の部屋で、スタッフに見守られ
時にはレクリエーションなどで、和気あいあいと共同生活を楽しんでいたりします。

介護施設のスタッフも、入居者さんたちのことを思い、懸命に介護してくれてます。

施設だってメリットは一杯あるんです。

家族、本人それぞれが幸せになるベストな方法を選ぶ

高齢になった親たちを看るのは当たり前

育ててくれた親への恩返しという気持ちは大切だと思いますが、それは全ての望みを叶えることではないと思います。

介護する側にも家族があって
残される家族には、まだまだこれからの人生がある。

介護離職をされる方も増えてきていますが
介護が終わった時に、再就職することは大変困難でしょう

ワーキングケアラーでもある介護者が、心身を病んでしまうことだってあります
そのことで、介護者の家族にも影響するでしょう。

介護されるご両親が、娘や息子達の幸せを願っていないはずはありません。
ケアする側の体調や、家庭環境などを加味すること。
当事者が本当に家に居るのが良いのか、施設に入ったら良いのか
一番ベストな方法を見極めることが必要ですね。

介護のこと、施設のこと
迷った時はいつでもご相談ください

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在宅介護・在宅看護経験20年。
パーキンソン病+レビー小体型認知症の母親介護中
高齢者施設関係の仕事しています。
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